2014年8月8日金曜日

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)


生理痛、生理不順、のぼせ、冷え症、目の下のクマやシミにも


のぼせて頭がぼーっとする。
顔がほてるのに足は冷えている。
生理痛がひどくて出かけられない。

こういった血行障害からくる症状におすすめの漢方薬が、桂枝茯苓丸です。

ドロドロになって巡りが悪くなった血は、数々の症状を引き起こします。

この漢方は、体内の古くなって滞っていた血をサラサラにして、
新鮮な血が体のすみずみまで行き渡るように働きかけます。

顔の血流も良くする為、目の下のクマや肌のくすみの解消といった美容にも効果的です。

また上半身と下半身の血流のバランスを整えて、のぼせや冷え症を改善します。

於血(瘀血・おけつ)からくる、めまい、肩こり、頭痛、イライラする、
などといった症状にも効果を発揮します。



桂枝茯苓丸が向いている人


目の下にクマができる
あざができやすい、あざが治りにくい
顔などの上半身はのぼせているが、足などの下半身が冷えている
レバー状の固まった経血がある
不正出血がある
冷え症
比較的体力がある
於血(瘀血・おけつ)の症状がある


※於血(瘀血・おけつ)とは


於血(瘀血・おけつ)とは、古く汚れた血がよどんで体内にとどまっている状態です。

於血は通常の血液に比べて粘度が高くドロドロしているため、血流が悪くなります。
体内に新鮮な血液が巡らなくなる事によって、
さまざまな症状が引き起こされると漢方医学では考えられています。

おへその周りを手で押して痛みがあるようであれば於血がある可能性が高いでしょう。


比較的体格の良い、体力が中程度の方におすすめの漢方薬です。



桂枝茯苓丸はこうした症状の場合に用いられます。


生理痛、生理不順、血の道症、血行不良、冷え症、肩こり、のぼせ、めまい、
頭重、打撲、しみ、湿疹、皮膚炎、にきび、じんましん、しもやけ、
更年期障害、子宮内膜症、


※血の道症」とは

妊娠、出産、産後、月経、更年期の時にあらわれる症状で、
イライラして気分の浮き沈みが激しくなる、精神的に不安になるなど、
女性ホルモンの不足または過剰によってあらわれる、
精神神経症や身体症状の事をいいます。



桂枝茯苓丸の効能


血流を良くして、血の流れを改善し、ホルモンバランスを整えます。
鎮痛作用で子宮などの炎症を抑えます。



桂枝茯苓丸の成分と成分別の作用



桂皮(ケイヒ)桂枝(ケイシ) クスノキ科トンキンニッケイ等の樹皮、枝の中身

発汗、血行を良くする、解熱、鎮痛、のぼせの緩和、枝より皮の方が作用が強い


茯苓(ブクリョウ) サルノコシカケ科マツホド菌の菌核 
利尿、鎮痛、鎮静、血糖降下

芍薬(シャクヤク)シャクヤクの根
筋肉のけいれんや痛みを抑える

牡丹皮(ボタンピ)ボタンの根皮 
古く滞った血を取り除き、血液を循環させる、排膿、消炎

桃仁(トウニン)バラ科モモの種子
血流を良くする、鎮痛、便秘解消、腹部の血液を循環させる


相乗効果のあるもの

芍薬+桃仁+牡丹皮 血液循環を良くする
芍薬+牡丹皮 炎症を鎮める、痛みを抑える、熱を冷ます



使用上の注意


  • 桃仁、牡丹皮による流産や早産の危険性があるので、妊娠中の服用は医師に相談して下さい。
  • 薬の使用にあたり、医師と薬剤師からの説明や、薬に添付されている説明書を読み、理解した上で服用してください。
  • 他の薬との併用、アレルギー、症状や体質に合わないなどで、体に不快な変化があらわれた場合は、ただちに服用を止め、医師や専門家に相談して下さい。
  • 長期にわたり服用する際は、医師、薬剤師、登録販売者に相談して下さい。



桂枝茯苓丸の副作用


・皮疹(皮膚のかゆみ、発疹、発赤)
・消化器 (吐き気、腹痛、胃部不快感、下痢)

※下記の症状が出た場合はただちに医師の診察を受けて下さい。
  • 肝機能障害…黄疸、倦怠感


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