息切れ、めまい、耳鳴りなどの不快な症状に
苓桂朮甘湯は、めまいや立ちくらみ、動悸、耳鳴りなどの症状によく効くとされています。
ときどき胃の中から、ちゃぽちゃぽ水の音がするという人がいます。
これは、胃の活動が鈍り、余分な水が排出できずにおこるとされています。
また、トイレに行く回数は多いものの尿量が少ないなどといった、
体の水分調整機能がうまくいっていない、水分代謝の異常を水毒や水滞といいます。
漢方医学では水毒や水滞が、頭痛やめまい、動悸、息切れなどの
症状を引き起こすと考えられています。
苓桂朮甘湯は水毒や水滞からくる、こうした症状を持った方におすすめの漢方薬です。
苓桂朮甘湯が向いている人
- 尿量が少ない
- 頭痛持ち
- 繊細、神経質
- 冷え症
体力が極端に落ちていない人(中等度以下)向きの漢方薬です。
苓桂朮甘湯はこうした症状の場合に用いられます。
めまい、ふらつき、立ちくらみ、動悸、息切れ、耳鳴り、頭痛、片頭痛、神経症、
神経過敏、不安感、倦怠感、胃の動きが悪い、自律神経失調症
苓桂朮甘湯の成分と成分別の作用
桂皮(ケイヒ) クスノキ科トンキンニッケイ等の樹皮
発汗、血行を良くする、、鎮痛、解熱、健胃作用
蒼朮(ソウジュツ) キク科ホソバオケラの根茎又は白朮(ビャクジュツ)
水分代謝を正常に保ち、不要な水分を排出、消化吸収を高める
茯苓(ブクリョウ) サルノコシカケ科マツホド菌の菌核
利尿、鎮痛、鎮静、血糖降下
甘草(カンゾウ) マメ科カンゾウ属などの根や根茎
鎮痛、解毒、抗炎症作用、健胃消化、他の生薬の働きを助ける
相乗効果のあるもの
茯苓+蒼朮(白朮) 水分の循環を活性化、利尿作用を高める
使用上の注意
- 甘草が含まれているので、むくんだり血圧が上がってくる事があります。
- 妊婦または妊娠していると思われる方は、服用前に医師に相談して下さい。
- 高血圧、心臓病、腎臓病の診断を受けた方は、服用前に医師、薬剤師、登録販売者に相談して下さい。
- 薬の服用にあたり、医師と薬剤師からの説明や、薬に添付されている説明書を読み、理解した上で服用して下さい。
- 他の薬との併用、アレルギー、症状や体質に合わないなどで、体に不快な変化があらわれた場合は、ただちに服用を止め、医師や専門家に相談して下さい。
- 長期にわたり服用する際は、医師、薬剤師、登録販売者に相談して下さい。
苓桂朮甘湯の副作用
- 芍薬甘草などの肝臓を含む漢方を飲む時は注意が必要です。偽アルドステロン症を発症する場合があります。
- 皮疹(皮膚のかゆみ、発疹、発赤)
- 消化器(吐き気、腹痛、胃部不快感、下痢)
下記の症状が出た場合は、直ちに医師の診察を受けて下さい。
- 偽アルドステロン症 筋肉痛、血圧上昇、低カリウム症、倦怠感、手足のこわばり
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