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2014年9月2日火曜日

柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)


虚弱体質の寝汗や発熱、不眠を改善、長引く風邪にも効果的


虚弱体質を改善するには


人の体力には個人差があります。2~3kmほどの距離を歩いても全く平気な方もいれば、
2~3階に上がる階段ですら、疲れとだるさを感じてしまう方もいます。

病後や寝不足などで体が弱っているというように、要因が判明しているものもありますが、
中にはこれといった要因もなく、慢性的に疲れが残ってしまう体質もあります。

たいていの虚弱体質の方は胃腸の働きが弱いので、すぐ胃もたれなどを起こしてしまい、
しっかりと食事を取ることができません。

そのため、華奢で顔色が悪く、貧血気味であり、すぐ熱が出たり、
腹痛や下痢などを起こします。

また繊細な方が多く、不安などのストレスと抱えていることが特徴です。


こうした虚弱体質を改善するには、まず食事から見直さなくてはなりません。

バランス良く食べる事はもちろんですが、特にスタミナをつけるたんぱく質や脂質、
ビタミンB群を摂ることをおすすめします。

たんぱく質を含む食材としては、牛肉・鳥肉、魚、大豆などがあります。かつおぶしをかけたしらす干しなどはあまり胃腸に負担がかからないので、摂取しやすいでしょう。肉を食べると胃がもたれるという方は生ハムのサラダなどもおすすめです。

ビタミンB群を含む食材としては、豚肉、玄米、納豆、卵、牛乳、うなぎ、バナナなどがあります。

胃もたれして量が食べれない場合は、食事回数を増やすというのも手ですが、
しそやショウガといった胃腸の働きを促進する食材と合わせて食べるのもよいでしょう。


虚弱体質が漢方薬で改善する


柴胡桂枝乾姜湯は虚弱体質の方が服用することで効果を発揮する漢方薬です。

寝汗がひどかったり、発熱や動悸や息切れがするといった症状を穏やかに改善します。
また、風邪が長引いてしまって頭痛や微熱が続いているといった症状にも適応します。

ストレスで体調を崩した際の神経に関わる症状やぐっすり眠れない、
夜中に目が覚めてしまう、なかなか寝付けないといった症状にも用いることができます。



柴胡桂枝乾姜湯が向いている人

  • だるい、疲れやすい
  • やせている
  • 顔色が悪い
  • 脇腹の筋肉がはっている
  • 神経が繊細である(神経過敏)


虚弱体質で体力がない人向きの漢方薬です(熱虚証)



柴胡桂枝乾姜湯はこうした症状の場合に用いられます


寝汗、微熱、食欲不振、動悸、息切れ、のぼせ、イライラ、不安、緊張、
不眠症、神経衰弱、気管支炎、更年期障害、自律神経失調症、血の道症

「血の道症」とは妊娠、出産、産後、月経、更年期の時にあらわれる症状で、イライラして気分の浮き沈みが激しくなる、精神的に不安になるなどの、女性ホルモンの不足または過剰による、精神神経症や身体症状の事をいいます。


柴胡桂枝乾姜湯の効能


熱を下げ、炎症を鎮めて体内の熱と水分のバランスを整えます。
また、緊張や不安などを取りのぞいて、心を穏やかな状態へと導きます。


柴胡桂枝乾姜湯の成分と成分別の作用


柴胡(サイコ) セリ科ミシマサイコの根 
解熱、解毒、鎮痛、鎮静、抗炎症作用、抗菌作用

桂皮(ケイヒ)桂枝(ケイシ) クスノキ科トンキンニッケイ等の樹皮、枝の中身
発汗、血行を良くする、解熱、鎮痛、のぼせの緩和、枝より皮の方が作用は強い

乾姜(かんきょう)ショウガ科ショウガの根茎を蒸して乾燥したもの
体を温める、健胃・食欲増進、発汗作用、解熱、鎮静など(生姜よりも効果は抑えめ)

黄芩(オウゴン)シソ科コガネバナの根
抗炎症作用、抗アレルギー、下痢や嘔吐を鎮める、止血、肝機能の活性化、フラボノイドを含む

牡蛎(ボレイ)イタボガキ科のカキの左殻
鎮静、解熱、制酸、利尿、止渇、止汗、瀉下作用 

栝楼根(カロコン)ウリ科シナカラスウリの根
止渇、解熱、下痢止め、鎮咳、排膿

甘草(カンゾウ)マメ科カンゾウ属などの根や根茎 鎮痛、解毒、
咳止め、抗炎症作用、健胃消化


使用上の注意


  • 甘草が含まれているので、むくんだり血圧が上がってくる事があります。
  • 妊婦または妊娠していると思われる方は服用前に医師に相談して下さい。
  • 薬の使用にあたり、医師と薬剤師からの説明や、薬に添付されている説明書を読み、理解した上で服用してください。
  • 他の薬との併用、アレルギー、症状や体質に合わないなどで、体に不快な変化があらわれた場合は、ただちに服用を止め、医師や専門家に相談して下さい。
  • 長期にわたり服用する際は、医師、薬剤師、登録販売者に相談して下さい。


柴胡桂枝乾姜湯の副作用


(注意)
  • 皮疹(皮膚のかゆみ、発疹、発赤)
  • 消化器 (吐き気、腹痛、胃部不快感、下痢)

芍薬甘草湯などの甘草を含む漢方を飲む時は注意が必要です。
偽アルドステロン症を発症する場合があります。

※下記の症状が出た場合はただちに医師の診察を受けて下さい。

  • 偽アルドステロン症…筋肉痛、血圧上昇、低カリウム症、倦怠感、手足のこわばり
  • 肝機能障害…黄疸
  • 間質性肺炎…発熱、せき、呼吸困難、肺音の異常

2014年8月18日月曜日

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

すぐに頭に血がのぼってイライラする、夜は不安で眠れない


つらい更年期障害


更年期の症状というと頭に思い浮かぶのは、怒りっぽくていつもイライラしている女性の姿です。症状の原因はホルモンバランスの乱れなので、感情を自分でコントロールするのは難しいものです。

けがや病気の場合、症状は痛みとなって表れますが、ホルモンバランスや自律神経の症状はそれが感情として表れるのかもしれません。

更年期障害はさまざまな症状を引き起こします。それは個人ごとに異なり、動悸、耳鳴り、めまい、怒りっぽくなるといったことから、ひどく落ち込む、不安で眠れない、家事などが億劫になる、人と会うのを避けるなどの日常生活や人間関係に影響をおよぼす症状もあります。

また、こうした症状のせいで、さらに自分自身への反省や嫌悪という感情が出てきて落ち込む、という負のスパイラルに陥り、やがてうつ病を発症してしまうこともあります。

更年期障害は見た目では分からないため、身近なものとして考えられない方もいると思いますが、こうした症状に苦しんでいる人は意外と多くいるのです。

最近では若年性更年期障害といって、20代~30代の若い女性に症状が出るものや、LOH症候群(ロー症候群)という男性更年期障害といったケースもあります。

柴胡加竜骨牡蛎湯は、気分の浮き沈みを抑えて、気持ちを穏やかにしてくれる漢方薬です。



柴胡加竜骨牡蛎湯が向いている人


不安で眠れない
だるい、疲れやすい
頭に血がのぼりやすく、怒りっぽい
些細な事でイライラする
すぐに落ち込む
気分の浮き沈みが激しい


精神的に不安定で、体力がある人向きの漢方薬です。(実証)




柴胡加竜骨牡蛎湯はこうした症状の場合に用いられます。


不眠、動悸、のぼせ、めまい、疲れやすい、倦怠感、うつ病、神経症、不定愁訴、更年期障害、高血圧、動脈硬化、ヒステリー、てんかん、小児夜泣き、便秘



胡加竜骨牡蛎湯の効能


この漢方薬は乱れている気を落ち着かせて、心身ともにリラックスさせます。




柴胡加竜骨牡蛎湯の成分と成分別の作用


・柴胡(サイコ) セリ科ミシマサイコの根 
解熱、解毒、鎮痛、鎮静、抗炎症作用、抗菌作用

•半夏(ハンゲ) サトイモ科カラスビシャクの根茎
嘔吐を鎮める、吐き気を抑える、鎮静、鎮痰、胃腸を強くする、眼圧低下作用

茯苓(ブクリョウ) サルノコシカケ科マツホド菌の菌核 
利尿、鎮痛、鎮静、血糖降下

桂皮(ケイヒ)桂枝(ケイシ) クスノキ科トンキンニッケイ等の樹皮、枝の中身
 発汗、血行を良くする、解熱、鎮痛、のぼせの緩和、枝より皮の方が作用は強い

黄芩(オウゴン)シソ科コガネバナの根
抗炎症作用、抗アレルギー、下痢や嘔吐を鎮める、止血、肝機能の活性化、フラボノイドを含む

・大棗(タイソウ)クロウメモドキ科ナツメの果実 
脾臓と胃を丈夫にする、鎮痛、他の生薬の衝突を和らげる、体を温める、腹痛の緩和

・人参(ニンジン)ウコギ科オタネニンジンの根 
滋養強壮(主に消化器官)、抗炎症作用、肝機能改善作用、代謝を高める、免疫活性

牡蛎(ボレイ)イタボガキ科のカキの左殻
鎮静、解熱、制酸、利尿、止渇、止汗、瀉下作用

生姜(ショウキョウ)
ショウガの根茎 胃腸を温める、嘔吐を鎮める、抗炎症作用、

・大黄(ダイオウ)タデ科ダイオウ属などの根茎
瀉下薬(下剤)、解毒、止血、抗菌作用、緩下作用

竜骨(リュウコツ)哺乳類の骨の化石
鎮静、収斂、止血、去痰、作用



使用上の注意


  • 妊婦または妊娠していると思われる方は服用前に医師に相談して下さい。
  • 薬の使用にあたり、医師と薬剤師からの説明や、薬に添付されている説明書を読み、理解した上で服用してください。
  • 他の薬との併用、アレルギー、症状や体質に合わないなどで、体に不快な変化があらわれた場合は、ただちに服用を止め、医師や専門家に相談して下さい。
  • 長期にわたり服用する際は、医師、薬剤師、登録販売者に相談して下さい。



柴胡加竜骨牡蛎湯の副作用


  • 皮疹(皮膚のかゆみ、発疹、発赤)
  • 消化器 (吐き気、腹痛、胃部不快感、下痢)


※下記の症状が出た場合はただちに医師の診察を受けて下さい。

  • 肝機能障害…黄疸、倦怠感
  • 間質性肺炎…発熱、せき、呼吸困難、肺音の異常


2014年8月4日月曜日

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)


胃腸が弱く、疲れやすい。なかなか治らない風邪にも。



補中益気湯の名前にある「中」とは、お腹の事です。
漢方医学では、体を「上」「中」「下」の3つの部位に分けています。

胃腸の機能が低下するとエネルギー(気)が取り込みにくくなり、
気の低下、すなわち元気のない状態になり、疲れやすくなると考えられています。

日ごろ栄養ドリンクを手放せない方は、試してみてはいかがでしょうか。
また、なかなか治らない風邪にもおすすめの漢方薬です。



補中益気湯が向いている人



だるい、疲れやすい
気力がない
胃腸が弱っている
食べ物の味を感じにくい温かい食べ物が好き


元気がなく、食欲不振で疲れやすい人向きの漢方薬です。



補中益気湯はこうした症状の場合に用いられます。


疲労感、倦怠感、夏バテ、夏やせ、病後の体力増強、食欲不振、
長引く風邪、食後に眠くなる、寝汗、胃下垂、子宮下垂、腎下垂、
脱肛・痔、多汗症、慢性疲労症候群、勃起障害(ED)


補中益気湯の効能



この漢方薬は胃腸の働きを活発にしてエネルギー(気)の量を増加させて、
体力を補います。また、気が体の中に満ちて、体内を循環することによって、
慢性的な疲労や気力低下を改善します。


補中益気湯の成分と成分別の作用



人参(ニンジン) ウコギ科オタネニンジンの根
滋養強壮(主に消化器官)、抗炎症作用、肝機能改善作用、代謝を高める、免疫活性

蒼朮(ソウジュツ) キク科ホソバオケラの根茎または白朮(ビャクジュツ)キク科オオバナオケラの根茎
水分代謝を正常に保ち、不要な水分を排出、消化吸収を高める

黄耆(オウギ) マメ科キバナオウギまたは同属植物の根
滋養強壮(主に体表)、免疫活性、抗酸化作用、抗炎症作用、抗アレルギー

当帰(トウキ) セリ科トウキ属の植物の根
血液を補充し、血行を良くする

柴胡(サイコ) セリ科ミシマサイコの根
解熱、解毒、鎮痛、鎮静、抗炎症作用、抗菌作用

陳皮(チンピ) ミカン科ミカンその他柑橘類の成熟果皮
胃腸の働きを良くする、食欲増進

大棗(タイソウ) クロウメモドキ科ナツメの果実
脾臓と胃を丈夫にする、鎮痛、他の生薬の衝突を和らげる、体を温める、腹痛の緩和

生姜(ショウキョウ) ショウガの根茎
胃腸を温める、嘔吐を鎮める、抗炎症作用

甘草(カンゾウ) マメ科カンゾウ属などの根や根茎
鎮痛、解毒、咳止め、抗炎症作用、健胃消化

升麻(ショウマ) サラシナショウマまたはその同族植物の根茎
鎮痛、鎮静、抗炎症作用、発汗、解熱、解毒


相乗効果のあるもの

人参+黄耆 気力と体力を補う、免疫力を高める、体内水分の調整

柴胡+升麻 気を高めて元気にさせる、胃腸を上げて健全な状態へ回復させる


使用上の注意

  • 甘草が含まれているので、むくんだり血圧が上がってくる事があります。
  • 妊婦または妊娠していると思われる方は服用前に医師に相談して下さい。
  • 薬のしようにあたり、医師と薬剤師からの説明や、薬に添付されている説明書を読み、理解した上で服用して下さい。
  • 他の薬との併用、アレルギー、症状や体質に合わないなどで、体に不快な変化があらわれた場合は、ただちに服用を止め、医師や専門家に相談して下さい。
  • 長期にわたり服用する際は、医師、薬剤師、登録販売者に相談して下さい。

補中益気湯の副作用

  • 芍薬甘草湯などの甘草を含む漢方薬を飲む時は注意が必要です。
  • 偽アルドステロン症を発症する場合があります。
  • 皮疹 皮膚のかゆみ、発疹、発赤
  • 消化器 吐き気、腹痛、胃部不快感、下痢

下記の症状が出た場合はただちに医師の診察を受けて下さい。

  • 偽アルドステロン症…筋肉痛、血圧上昇、低カリウム症、倦怠感、手足のこわばり、
  • 肝機能障害…黄疸
  • 間質性肺炎…発熱、せき、呼吸困難、肺音の異常






2014年8月3日日曜日

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)

息切れ、めまい、耳鳴りなどの不快な症状に


苓桂朮甘湯は、めまいや立ちくらみ、動悸、耳鳴りなどの症状によく効くとされています。

ときどき胃の中から、ちゃぽちゃぽ水の音がするという人がいます。
これは、胃の活動が鈍り、余分な水が排出できずにおこるとされています。
また、トイレに行く回数は多いものの尿量が少ないなどといった、
体の水分調整機能がうまくいっていない、水分代謝の異常を水毒や水滞といいます。

漢方医学では水毒や水滞が、頭痛やめまい、動悸、息切れなどの
症状を引き起こすと考えられています。

苓桂朮甘湯は水毒や水滞からくる、こうした症状を持った方におすすめの漢方薬です。


苓桂朮甘湯が向いている人


  • 尿量が少ない
  • 頭痛持ち
  • 繊細、神経質
  • 冷え症

体力が極端に落ちていない人(中等度以下)向きの漢方薬です。



苓桂朮甘湯はこうした症状の場合に用いられます。



めまい、ふらつき、立ちくらみ、動悸、息切れ、耳鳴り、頭痛、片頭痛、神経症、
神経過敏、不安感、倦怠感、胃の動きが悪い、自律神経失調症



苓桂朮甘湯の成分と成分別の作用



桂皮(ケイヒ)  クスノキ科トンキンニッケイ等の樹皮
発汗、血行を良くする、、鎮痛、解熱、健胃作用

蒼朮(ソウジュツ) キク科ホソバオケラの根茎又は白朮(ビャクジュツ)
水分代謝を正常に保ち、不要な水分を排出、消化吸収を高める

茯苓(ブクリョウ)  サルノコシカケ科マツホド菌の菌核
利尿、鎮痛、鎮静、血糖降下

甘草(カンゾウ)  マメ科カンゾウ属などの根や根茎
鎮痛、解毒、抗炎症作用、健胃消化、他の生薬の働きを助ける


相乗効果のあるもの
茯苓+蒼朮(白朮)  水分の循環を活性化、利尿作用を高める


使用上の注意


  • 甘草が含まれているので、むくんだり血圧が上がってくる事があります。
  • 妊婦または妊娠していると思われる方は、服用前に医師に相談して下さい。
  • 高血圧、心臓病、腎臓病の診断を受けた方は、服用前に医師、薬剤師、登録販売者に相談して下さい。
  • 薬の服用にあたり、医師と薬剤師からの説明や、薬に添付されている説明書を読み、理解した上で服用して下さい。
  • 他の薬との併用、アレルギー、症状や体質に合わないなどで、体に不快な変化があらわれた場合は、ただちに服用を止め、医師や専門家に相談して下さい。
  • 長期にわたり服用する際は、医師、薬剤師、登録販売者に相談して下さい。


苓桂朮甘湯の副作用


  • 芍薬甘草などの肝臓を含む漢方を飲む時は注意が必要です。偽アルドステロン症を発症する場合があります。
  • 皮疹(皮膚のかゆみ、発疹、発赤)
  • 消化器(吐き気、腹痛、胃部不快感、下痢)

下記の症状が出た場合は、直ちに医師の診察を受けて下さい。

  • 偽アルドステロン症  筋肉痛、血圧上昇、低カリウム症、倦怠感、手足のこわばり


加味逍遥散(かみしょうようさん)

イライラして怒りっぽい、生理不順、ホルモンバランスの乱れに


生理不順や生理痛こうした悩みを抱える女性は少なくありません。
他にも、疲れやすい、イライラして怒りっぽくなる、肩こりがひどい、など。

加味逍遥散はこうした女性に多く服用されてきました。

この漢方薬はホルモンバランスが崩れた事によって生じる、
イライラや不安感などといった症状に用いられます。

また、肝機能を高めたり、血圧を下げる作用があるので、
肝臓が弱ってきたと感じる男性の方にもおすすめです。




加味逍遥散が向いていない人



妊娠中
胃腸が弱っている
食欲がない、吐き気がする
下痢気味である




加味逍遥散はこうした症状の場合に用いられます。



のぼせ、気分の浮き沈みが激しい、イライラする、憂鬱、肩こり、頭痛
不眠、めまい、倦怠感、神経痛、不妊症、便秘を伴う冷え症、虚弱体質、
生理不順、更年期障害、自律神経失調症、血の道症、膀胱炎、肝機能障害

「血の道症」とは、妊娠、出産、産後、生理中、更年期の時にあらわれる症状です。

イライラして気分の浮き沈みが激しくなる。精神的に不安になるなど、
女性ホルモンの不足または過剰によってあらわれる、
精神神経証や身体症状の事をいいます。


便秘がちで体力が極端に落ちていない人(中等度以下)向きの漢方です。






加味逍遥散の効能


この漢方薬は、血行を良くして体を温めつつ、上半身の熱をさまし、
のぼせなどの症状を改善させます。

ホルモンバランスを正常な状態へと整えて、緊張した神経や筋肉をほぐし、
心と体がリラックスするように導きます。

また、肝機能を高める、血圧を下げるといった効能があります。




加味逍遥散の成分と成分別の効能



当帰(トウキ)  セリ科トウキ属の植物の根 
血液を補充し、血流を良くする

芍薬(シャクヤク)  シャクヤクの根
筋肉のけいれんや痛みを抑える

柴胡(サイコ)  セリ科ミシマサイコの根
解熱、解毒、鎮痛、鎮静、抗炎症作用、抗菌作用

蒼朮(ソウジュツ) キク科ホソバオケラの根茎又は白朮(ビャクジュツ)キク科オケラの根茎
水分代謝を正常に保ち、不要な水分を排出

山梔子(サンシシ)  クチナシの果実
解熱、止血、鎮静、黄疸を取り除く、血流の改善

茯苓(ブクリョウ)  サルノコシカケ科マツホド菌の菌核
利尿、鎮痛、鎮静、血糖降下

牡丹皮(ボタンピ)  ボタンの根皮
古く滞った血を取り除き、血液を循環させる。排膿、消炎

甘草(カンゾウ)  マメ科カンゾウ属などの根や根茎
鎮痛、解毒、咳止め、抗炎症作用、健胃消化

生姜(ショウキョウ)  ショウガの根茎
胃腸を温める、嘔吐を鎮める、抗炎症作用

薄荷(ハッカ)  シソ科ハッカの葉
鎮静、清涼作用、発汗、健胃、抗けいれん


相乗効果のあるもの

柴胡+薄荷  自律神経の緊張を緩和する
牡丹皮+山梔子  神経の興奮とのぼせをさます
芍薬+当帰  滋養強壮、栄養と月経の調節をする
芍薬+甘草 鎮痛作用
蒼朮+茯苓+生姜+甘草 胃腸を丈夫にして、消化吸収や利尿作用を高める





使用上の注意



  • 妊婦に影響があるとされる牡丹皮をふくんでいます。妊娠中の服用は医師に相談して下さい。
  • 薬の使用にあたり、医師と薬剤師からの説明や、薬に添付されている説明書をよく読み、理解した上で服用して下さい。
  • 他の薬との併用、アレルギー、体質や症状に合わないなどで、体に不快な変化があらわれた場合は、ただちに服用を止め、医師や専門医に相談して下さい。
  • 長期にわたり服用する際は、医師、薬剤師、登録販売者に相談して下さい。




加味逍遥散の副作用


  • 甘草が含まれているので、むくんだり血圧が上がってくる事があります。 
  • 芍薬甘草湯などの甘草を含む漢方を一緒に飲む時は注意が必要です。偽アルドステロン症を発症する場合があります。
下記の症状が出た場合は、ただちに医師の診察を受けて下さい。
  •  偽アルドステロン症…筋肉痛、血圧上昇、低カリウム症、倦怠感、手足のこわばり
  •  肝機能障害…黄疸、発熱、かゆみ、全身のだるさ、食欲不振、褐色尿
  •  皮疹…皮膚のかゆみ、発疹、発赤

2014年8月2日土曜日

当帰芍薬散料(とうきしゃくやくさんりょう)


のぼせやめまい、動悸、疲れやすいなどの更年期障害に



最近イライラする。のぼせて頭がぼーっとする。めまいがする。疲れやすい。
動悸が激しくなるなどの不快な症状が出始めると、
女性はまず更年期障害を疑います。

症状の程度には個人差がありますが、あまりに酷くなると次第に気分が落ち込み、
ひどい時は鬱病を発症してしまう、などといった事もあるようです。

辛い更年期障害に苦しむ方には、「当帰芍薬散料」がおすすめです。
この漢方薬は産前産後の貧血や疲労感、倦怠感といった症状にも用いられます。



当帰芍薬散料が向いていない人


  • 妊娠中、授乳中
  • 胃腸が弱っている人
当帰芍薬散料は胃の粘膜があれやすい生薬が配合されています。



当帰芍薬散料はこうした症状の場合に用いられます。


むくみ、貧血、生理痛や生理不順、めまい、立ちくらみ、耳鳴り、動悸、
肩こり、頭重、物忘れ、更年期障害、流産癖、冷え症、腎臓病、不妊症、しみ

冷え症でむくみやすく、貧血気味で虚弱体質向きの漢方薬です。




当帰芍薬散料の効能


当帰芍薬散料は血行を良くして体を温めて、貧血状態を改善する漢方薬です。
また、痛みを和らげ、ホルモンバランスを整える効果が期待できます。
体内の水分代謝を活性化し不要な水分の排出を促します。



当帰芍薬散料の成分と成分別の作用


当帰(トウキ)  セリ科トウキ属の植物の根 
血液を補充し、血流を良くする

川キュウ(センキュウ)  セリ科センキュウの根茎 
滋養強壮、鎮痛、鎮静、筋弛緩作用、血小板凝集阻害作用、免疫活性

蒼朮(ソウジュツ)  キク科ホソバオケラの根茎又は白朮(ビャクジュツ)
水分代謝を正常に保ち、不要な水分を排出

沢瀉(タクシャ)  オモダカ科サジオモダカの根茎
尿毒症の改善、利尿作用、肝脂肪の蓄積抑制

芍薬(シャクヤク)  シャクヤクの根
筋肉のけいれんや痛みを抑える

茯苓(ブクリョウ)  サルノコシカケ科マツホド菌の菌核
利尿、鎮痛、鎮静、血糖降下


使用上の注意


  • 薬の使用にあたり、医師と薬剤師からの説明や、薬に添付されている説明書を読み、、理解した上で服用して下さい。
  • 他の薬との併用、アレルギー、症状や体質に合わないなどで、体に不快な変化があらわれた場合は、ただちに服用を止め、医師や専門医に相談しましょう。
  • 長期にわたり服用する際は、医師、薬剤師、登録販売者に相談して下さい。


当帰芍薬散料の副作用



下記の症状が出た場合はただちに医師の診察を受けて下さい。
  • 皮膚(皮膚のかゆみ、発疹、発赤)
  • 消化器(悪心、嘔吐、腹痛、胃部不快感、下痢)